LaLa Violin Academy 宝塚山手台

ウィーン国立音楽大学卒、2022年までカタール国立交響楽団首席を14年務め、現在も勢力的に演奏活動を行う現役ヴァイオリニストが個人指導するヴァイオリン教室です。阪急宝塚線山本駅が最寄りの閑静な住宅街に位置するお教室で、国際経験豊かな現役ヴァイオリニストとレッスン受けませんか?

2/25,26 関西二期会オペラ公演 魔笛

日本センチュリー交響楽団さんにて関西二期会オペラ公演 モーツアルト:魔笛のプロジェクトに2ndヴァイオリン首席を務めさせて頂きました。


6日間のリハーサル、ゲネプロの後、2日間公演という長いプロジェクトでした。

12月のセビリアの理髪師、1月のドニゼッティに続き、また2月もオペラ公演に関わらせて頂けて心から幸せで、毎日勉強の連続でした。


正直若い頃はオペラの良さがわからず、ただただ長く、しんどい。。。という

悪い印象ばかりが勝ってしまい長らくオペラを好まずに過ごして来ましたが、40代に突入し、海外オーケストラ経験を経て日本へ戻って来てからすっかりオペラの面白さに取り憑かれてしまいました!

まさに総合芸術であるオペラ。リハーサルを重ね、指揮者や各首席とやり取りを重ね、そして歌手が入り、舞台で動きが付き、本番も何が起こるかわからない!まさに運動神経と瞬発力がないと反応できない細やかなタイミングの連続で、瞬きもできない緊張の連続。

でもそれが堪らなく面白いのです。

若い頃はよくわからずただがむしゃらに弾いて最後には抜け殻になっていましたが、今は抜きどころもわかるようになって無駄に疲れずに3時間越えのオペラ1本疲れずに弾き切れるようになりました!(←遅い!)

レチタティーボ(歌がセリフ調で続く部分の合いの手をオーケストラが担当するパート)もずっと苦手でしたが、経験と年齢を重ねたからか、なぜこのタイミングでこのコードやリズムが来るのかなど理解ができるようになり、(未だ怖いですが)昔より随分自然に付けられるようになったと思います。


2日間の公演は1日ずつキャストが違うため、曲や溜め方など歌い回しも違ってゲネプロからもちろん本番もドキドキの連続でしたが、やっぱり最後までとにかく楽しくて長いようであっという間の8日間でした。


今回特に私がやりやすかったのは指揮者のKen Yanagisawa氏が在米アメリカ人で日本語よりも英語の方が得意だったこと。

実は私、既遂の日本人でありながら、4年の留学生活と14年のカタールフィル生活のお陰で未だに日本語でのリハーサルが苦手なのです。

もちろんちゃんと話せる理解も出来る日本語ですが、本当に日本語を話さずに生活して来たので、頭の中での理解が英語やドイツ語のほうが日本語より早いのです。

(電車の車内アナウンスなどは気がつくと英語の方を耳が拾って理解しています)

なので今回のように首席で、指揮者や他のセクションの首席とのやりとりを沢山しなければいけないシチュエーションで真っ先に出るのは英語で、日本語に変換しないと口に出ない。

なのでKenとは英語でダイレクトにコミュニケーションが取れて本当に救われました。

合間にコーヒー飲みながら少し雑談もできて、久々にまともの英語で話せる環境は楽以外の何者でもなかった 笑


日本へ完全帰国して約半年の間に3つもオペラ公演に立て続けに関わらせて頂き、学びの連続、とにかく幸せな時間を過ごさせて頂きました。

普通のコンサート後よりもオペラ公演後の方がどっぷりアドレナリンが出て脳が活性されまくって夜眠れないというのを何度も思い知らされました 笑


あーーーまたオペラ弾きたい!!!



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